【Motocrossの写真が撮りたい!!】


撮影モードの選択

撮影モードはどれで撮影すればいい?

 

「どのモードで撮影すればいいの?」という疑問は多くの方が持っていることではないかと思います。

モトクロスや子供たちのように動く被写体を撮影する場合、その動きやスピード感をうまく捉えることがポイントになってきます。
そのためには、カメラのシャッター速度の理解と、そのコントロールが大事になってきます。

どれ位のスピードで、どの方向に、どんな動きをしているのかを考えて、1/125s や 1/500s などといったシャッター速度の変化と、被写体の捉え方を組み合わせることで撮影の幅を広げることが可能になってきます。

シャッター速度優先モード( [Tv] や [S] で表記 )でスピード感をうまくコントロールしながら撮影しましょう。


一瞬を止めて撮影する(高速シャッター撮影)

動いている被写体のスピードと動き方にもよりますが、モトクロスのように走っているバイクの場合、おおよそ 1/500s 以上のシャッター速度で撮影すると被写体をうまく止めて撮ることができるようになります。
さらに、1/1000s、1/2000s と上げていくと、タイヤの動きやホイールのスポーク、跳ね上げららえた土煙や泥まで捉えられるようになってきます。


高速シャッター撮影だからといっても、オートフォーカスの選択や被写体の動く方向などを考慮しなければピンボケや被写体振れは発生してしまいます。
また、手振れも十分注意しなければ悲しい結果になってしまうので基本的なカメラの持ち方には注意しましょう。

一瞬を止めて撮影する(高速シャッター撮影)

1/1600s で撮影


被写体の動きをより印象的に撮影する(低速シャッター撮影)

シャッター速度をおおよそ 1/125s 以下のシャッタースピードで撮影すると、被写体の動きや背景に躍動感やスピード感が生まれさらに印象的に撮影することができます。

ただし、低速シャッター撮影をする場合、被写体の「動き」に左右されやすいため高速シャッター撮影に比べ被写体振れや手振れがより発生しやすくなってきます。
慣れるまでの練習は必要になりますが、コツをつかむと面白いように撮れるようになってくるので自分自身のタイミングの合う速度を見つけるまで、繰り返し撮影してみるといいでしょう。

被写体の動きをより印象的に撮影する(低速シャッター撮影)

1/100s で撮影


「とにかく早く切ればいい」と「とにかく連写」ではつまらない

シャッター速度を早く切ることで被写体を捉えられる確率は上がってきます。だからといって、とにかく早くシャッターを切ればいいとか、どんなシーンでもシャッター速度を高速で固定して撮り続けるのではあまり変化が見られず、どれだけ撮っても、どこで撮っても同じような写真になってしまいがちです。

そういうことにならないように、被写体の動きをよく見てどう撮るかを考えることはとても重要なのです。
また、連写も必要な場面でうまく使い分けることが大切でどんなところでも「とにかく連写してどれか写っていればいい」というのもまた同じです。


楽しく撮影をしようと思ったら、自分が嬉しくなるような写真を撮れるようになることが大切です。バイクもずっとアクセル全開だけではレースは成り立たないように、ライン取りやアクセルコントロール、ブレーキングなどといったようにその状況にあった走り方ができる方がより早く楽しく走れるのと同じなのです。

「とにかく早く切ればいい」ではつまらない

1/640s で撮影