生涯作品を撮り続ける写真家でいられるよう、現在も活動している。
幼い頃からバイクや車が好きで、大学に進学すると同時にバイクに乗り始め、いろんな所に旅するうちに、その場の景色を写真に撮っておこうと思い、はじめて自分のカメラを買った。何も分からないまま撮り続けているうちに写真を撮ることそのものが楽しくなった。
大学卒業後、庭師だった父を師事し造園の世界に入る。庭という空間を創り上げることはもちろん、後に経営者となり様々なことを学び、自らが設計、施工、管理までを一貫して行う様になった頃から、次第に写真を撮る時間が少なくなり、いつしか自分のカメラで写真を撮ることがなくなってしまった。
ちょうどその頃、仕事中の事故で入院してしまう。病室のベッドに横たわり真っ白な天井や、風に揺れるカーテンを眺めていた時、ふと写真を撮りたくなり、久しぶりに動ける範囲で写真を撮りはじめ、もっと写真が撮りたいと思うようになり、独学で学びいろんなものを撮るようになると同時に、美展やフォトコンなどで入選を経験していくようになる。
2007年に結婚したのをきっかけに庭師を辞め茨城県へ移住し新たな生活を始める。そこでいくつかの職業を経験して行く中で「自分が本当にしたいことは何なのか…」そんなことを考えるようになり、家族の応援と支えもあり、2009年に写真家としての活動を開始する。
妻と出逢った頃から撮り続けている作品(妻の肖像)は、Getty Images との契約をはじめ、フランスで発売された写真集 Sensual Photography に3年連続で掲載されるなどの評価を得ている。 もう一つ撮り続けている作品「鳥居 "Torii"」は、2014年に New York で開催された「Chigusa Fikushima Sound Meditation ZEN DRAGON」の会場で展示する機会を得ると、同年にグループ展「夏の精霊」に参加する。 2020年からはさらに作品撮りに専念する新たなスタイルで活動を続けている。